ちぎったメモの端っこに

明るい日も、暗い日も

惜しまれる事には慣れないけれど

 

私は仕事を退職する時、泣いてくれる人がいました。寂しくなりますねと。

 

私は誰かを送る時、よく泣く方でしたが、自分が泣かれることには慣れていないんだと言うことをその時痛感しました。涙がつられてしまうわけでもなく、上手にお礼の言葉を述べれるわけでもなく、おろおろしてごめんなさいと苦笑いするまででした。

 

泣きそうだけど、我慢してくれている人の目にギリギリまで溜まった涙は、むしろなんだか申し訳なくて、こういう時、気の利いた言葉の1つや2つがスマートに出てくればいいのにと、喉の奥をモゴモゴさせていました。

 

離別を惜しまれることに慣れると言うのも難しいことかもしれませんが、ほとんどは慣れだと思っています。慣れていない自分はあまりにもスマートでは無いんでしょうけれど、惜しんでくれる人がいると言うありがたさと、暖かさに触れる機会でした。

 

優しい暖かさをくれた人たちが、これからも健康で幸せだと嬉しい限りです。こういうところだと丁寧に正直に気持ちの整理をつけることができます。

去年度は心の忙しい日々でした。今日も、お疲れ様でした。